おはようございます。小菅です。<(_ _)>
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先日、教室に自習に来ていたある生徒さんからこんな話をされました。
生徒さん:「先生…。塾の宿題、もし終わらなかったらどうなりますか…?」
こちらの生徒さんは4月から塾に入ったばかりの方ということもあり、まだ、その辺りのことが分からない部分も多いようです。
そこで、私はゆっくりと生徒さんに次のような話をしました。
私:「”終わらなかったら”じゃなく、”終わらせるんだ!!”という気持ちでやれ!! 最初っからそういう気持ちだから終わらないんだよ!!
…と言うのが正直な自分の気持ちではあるけれど(笑)
かと言って「終わらせること」がゴールになってしまって問題を雑に扱われるのは困る。
長年仕事をしてきてるから(テキストの字や普段の様子などを見ると)その人が一生懸命取り組んで間に合わなかったのか、サボっていて間に合わなかったのかは分かってしまうんだ。
逆にきちんと解き終わっていても、これは明らかに自分の力で解いてない、ただ本当に終わらせてきただけっていうのもまた分かってしまうものなんだ。
(「色眼鏡」を掛けて生徒さんを見ているわけではありませんが、この感覚はほぼほぼ間違いないと思っています。実際、私が「怪しい」と思った方に宿題中の問題から質問をすると答えることができないものです。)
塾の宿題も学校の宿題と同じように”期日を守る”のは大事なこと。でも、塾の宿題に関してはそれが最優先ではないと自分は考えているのね。
たとえ時間が掛かったとしても、”自分できちんと考え、自分の力で解くこと”が塾の宿題では最優先にして欲しいと思うこと。
だから、もし、どうしても塾の宿題よりも最優先にしなならないことがあるのであれば、きちんとそのことを事前に話して欲しい。事前に話さずに間に合わないっていうのはなしだよ。
今、〇〇君が懸命に頑張っているのは自分から見てもちゃんと分かるから、無理に急がず、丁寧に問題に取り組んで提出してくれていいからね。」
この話を聞いて、この生徒さんもちょっとホッとした様子でした。
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私のこの方針に対しては「賛成」の親御さんもいれば、「子どもを甘やかすから、ダメだ」という「反対」の親御さんもいらっしゃるかと思います。
生徒さんによって「違い」「不公平さ」を作ってはいけないかも知れませんが、実のところ、対応の仕方は、生徒さんの「性格」や今までの言動からによる「信頼残高」によって変えている部分があります。
例えば、連日、遅くまで学校の宿題や自主学習に取り組んでいて、塾の宿題をする時間がなかなか作れないで苦戦している生徒さんには今回のように「急がなくても良いから、ちゃんとじっくり解いておいで!!」と話してあげることが必要だと思います。(でも、こういう生徒さんほど期日を守ろうと無理をしてしまうんですよね。)
逆に軽~く「あぁ~、やるの忘れてましたぁ~。」「解いたんですけど、もって来るの忘れちゃったんですよぉ~。」…など「緊張感」が明らかに足りない方だとかの場合は甘やかさずにビシッと叱ってやらないといけないと思っています。
「こちらが宿題を出さなくても、自分自身でやるべき課題を見つけ、取り組めるような生徒さんになってもらいたい」というのが理想ではありますが、これは今の私の指導力では正直難しいと思っています。(でも、こういう生徒さんが1人でも多く輩出できるようにという思いを持ち続けて日々取り組んではいますよ。)
ただ、自分で課題を見つけることが無理だとしても、宿題に取り組むときに「この宿題の目的は何か?」「今、この宿題を本当に最優先にすべきなのか?」…と、「自分自身で考え、判断し、行動すること」ができる生徒さん達にはしていかなければならないと思っています。
少なくとも、うちの教室に来てくれている生徒さんは「与えられたものに何の感情も考えもなく、ただ無難にこなしているだけ」「上げ膳・据え膳」っていう風にはしたくないと思っています。
将来、社会に出ていくときには「受け身」の姿勢じゃなく、「自分から積極的に掴みに来る」っていう姿勢じゃなきゃ
通用しないですもん。
知識や解法を伝えることも大事ですが、こういうことを伝えていくことも自分たちの大切な使命だと思っています。
すいません…。今日は長文になってしまいましたね…。<(_ _)>
まぁ、そんな熱い思いを持って日々取り組んでおります。
生徒のみんなも熱い思いを持って、日々、頑張って欲しいと思います。(*^_^*)
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さあ、今日も1日、張り切って行きましょうね。
それでは、また~。<(_ _)>
[追伸] こういう話をするといの一番に思い出すのは、元プロ野球監督・故 野村克也さんのこと。野村さんは野球の技術論も凄かったですが、それ以上に「人間教育」をとても大事されていらっしゃいましたから。自分が尊敬してやまない「本物の指導者」の1人です。
