おはようございます。小菅です。<(_ _)>
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例えば、数学の問題なら、一生懸命「あぁでもない、こうでもない」と自分の知識を駆使して「解答を導き出す楽しさ」があるかとは思いますが…。
これが「単語や用語の暗記」ってなると、無味無臭で、なかなか楽しさが見いだせないという方も少なくないかも知れないですよね。
特に自宅で1人で取り組むってなると、どうしても「めんどくさい…。」「気持ちが乗らない…。」…など、ネガティブなイメージが先行してしまって、後回しになっているような気がします。
昨日の中学2年生との理科の授業でも「元素記号」「化学式」の暗記を巡り、生徒と私の間でそんなやり取りが繰り広げられました。
私:「全然、違う…。炭酸水素ナトリウムは”NaHCO3(注:PCなので3が大きい文字入力です。)”だよ。」
生徒:「だって、こんなにたくさん覚えられないですって…。」
私:「いや、違うね…。時間を作ってちゃんと覚えようとしていないだけだって。家でやってないでしょ?」
生徒:「まぁ、そうですけど…。」
その後、いろいろと話をした後、私は生徒さんたちはキッチンタイマー片手にこんな指示を出しました。
私:「今から5分間あげる。この列(10問程度)だけ覚えなね。5分後に確認する。」
生徒:「もし、できなかったら…?」
私:「できるまで繰り返すだけです。」
生徒:「嫌だぁ~!!」
私:「テストで点数が上がらない方が嫌じゃないの?点数が上がらなくていいならやらなくても良いよ。」
生徒さん:「うっ……。」
私:「よし、じゃあ始めるよ。よ~い、どん。」
そんなこんなで「大暗記大会」がスタート!! まったく世話が焼けるなぁ…。( ´Д`)=3 フゥ
「覚え方」に問題のある生徒さんには、具体的な方法をアドバイスしながら様子を見て回ります。
私:「覚えるときはボ~っとただ眺めるんじゃなく、こうやって答えを隠して1つ1つ脳を働かせながら覚えるんだよ。」

覚え方を理解し、少しずつ覚えられてきたこともあり、生徒さんたちの様子も盛り上がってきた感じ。生徒さん同士で競い合っている様子も出てきました。いいね、いいねぇ~。

こういう点が「塾の教室」で、みんなで一緒に学習することの良さの1つではないかと思います。
今は「ZOOM」や「LINEのビデオ通話」などを使って自宅にいながらでもできるかと思いますし、実際に教室でも何度か実施したことがありますが、現場で行う「生の感覚」にはまだまだ追いつけないかなと思ってしまいます。
その後、「5分間の暗記」→「テスト」の繰り返しで、最終的にみんな暗記を達!! おぉ~。
生徒さんの中には「家に帰ったら、もう1回、ちゃんと復習しようっと。」と言っている生徒さんの姿も見られました。いいじゃない、いいじゃない。(*^_^*)
授業当初「僕には絶対無理です…。」とネガティブ発言を連発していた生徒さんも、授業前と授業後ではまったく表情が違っていました。その様子を見て私はこう声を掛けました。
私:「頑張ったじゃん。凄いじゃん。たったこれだけの時間(正味25分程度)でこれだけの内容を覚えることができたんだよ。だから、できないわけじゃないんだよ。」
確かに、運動や音楽と同じように、勉強にも「センス」や「得手・不得手」はあると思いますが、勉強の場合は運動や音楽と違って、基本的には「きちんと取り組めば、取り組んだ分の成果は出るもの」だと私は思っています。
それは、自分自身の経験上もそうですし、これまでたくさんの生徒さんと授業をしてきて感じていることです。
そういうことを授業の中で少しでもお伝えし、生徒さんが「自分にもできるんだ」と思っていただけるお手伝いができればと思っています。
お互い「自分ができること」を精一杯やっていきましょう。(*^_^*)
それでは、また~。<(_ _)>