おはようございます。小菅です。<(_ _)>
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昨日の授業前。ある受験生のお母さまとお話する機会がありました。
ちょうど学校で「三者面談」があった後で、学校の先生からはこんなアドバイスといただいたとのお話でした。
「数学の点数を伸ばすために、中1と中2の復習をしっかりやって欲しい。
そのために、『〇〇と〇〇』(← 学校で採用している入試対策用のテキスト)を何度も繰り返しやること。」
確かに方法としては間違いではないと思うし、先生に反論するわけではないんですが…。
正直、この生徒さんにこの方法はどうかなという気がしました。
というのも、こちらの生徒さんは成績的には決して悪くない生徒さん。
基本的に「単元ごとの学習ならきちんと正解できる」だけの力はあると思っています。
私がこの生徒さんに不足しているのは「本番のテストのようにあらゆジャンルがごちゃ混ぜになった状態でも各単元の知識がきちんと使えるように練習すること」だと感じています。
端的に言えば「実力テストや新教研テストのようなもぎテストの過去問演習をどんどんやるべき」ということです。
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この生徒さんに限らず、「テキストや単元テストなら解けるのに、実力テストや新教研テストになると点数が取れない…。」と言っている方は「実戦練習が足りない」と感じます。
先日、小学生の方のテストの件(こちらをご一読ください)でもお話しましたが、高校入試やもぎテストというのは「あらゆるジャンル&難易度の問題がごちゃ混ぜで出題されるテスト」です。
テキストのように「単元名」が明確に示され、「難易度別」にきれいに並べられて問題が作られているわけではありません。
成績が「平均点以下」の生徒さんであれば、先生のおっしゃる通りテキスト何度も繰り返し解き、まずは「知識と解法パターンをしっかり定着させること」が必要だと思います。
しかし、この生徒さんのように、ある程度知識は備わってきている生徒さんであれば、どんどん「過去問」を解き、抜けている箇所があった場合にそれを補完するためにテキストを使う方が良いと私は考えます。
実際、うちの生徒さんたちの「社会」も、夏休みまでは「一問一答の反復練習」が中心でしたが、ある程度知識が揃い始めた2学期からは毎週「過去問演習」を継続しています。
開始当初は「ごちゃ混ぜの問題」に対応できず苦戦していましたが、ここ最近は安定的に点数を取れるようになってきたと、私だけでなく生徒さんたちも「過去問演習の効果」を実感してくれているようです。
また、うちの息子も、実力テストや新教研テストの「大問6(関数の応用)」「大問7(図形の応用)」の点数がなかなか伸びずに苦戦していたんですが、「過去問演習を毎日やりな。」とアドバイスし、それを取り入れたことで「だいぶできるようなってきたって実感がある。テストでも手が止まることはなくなった。」と言っていました。
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これは勉強に限ったことではないと私は思っていまして…。
私は学生時代、ずっと野球部だったんですが、練習だけやっていてもダメなんですよ…。
どんどん試合に出ないといつまでも上手くならないし、試合に出るからこそ上手くなれると思うんですよ。
試合経験があるからこそ、練習でも実戦を深く想定した練習ができるようになると思うんですね。
実戦を知らない人が実戦を想像することは難しいですからね。
「レギュラーメンバー」と「控え選手」の差ができるのも、私は「実戦経験の差」だと感じていました。
これは野球だけでなく、今の仕事でも同じ…。
模擬授業や面談練習も大事ですけど、どんどん生徒さんの前で授業する、どんどん保護者さまとお話をするってことをしないといつまでも1人前にはなれないと私は思います。
実際に授業や面談をした経験の積み重ねで、知識や技術が向上していくと私は感じます。
私も今までにたくさんの経験をしましたし、今もなおいろんなことを学ばせてもらっています。
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ちょっと話がそれつつあるので軌道修正。
「実力テストや新教研テストのような実戦形式のテストで点数を取りたいなら、どんどん過去問を解く。」
「入試対策のテキストは、過去問演習を通じて見つかった弱点箇所の補完に利用する。」
平均点よりも点数が取れている生徒さんは、ぜひ、こんな流れて学習を進めて欲しいなと思います。
授業内で演習している過去問だけで足りない方にはどんどん印刷してお渡ししますからね!! 遠慮なく言ってくださいね!!(*^_^*)
また明日から頑張りましょう!! それでは、また~。<(_ _)>